ITエンジニアやプログラマーの仕事がつらい人はどうすべきか

2019年7月26日金曜日

IT

ITエンジニアやプログラマーの仕事がつらい人はどうすべきか

この記事では、ITエンジニアとして働く中で辛い思いをしている人が、どういう風にして前向きな気持ちで仕事に取り組んでいけば良いのか、ということについて考えていきたいと思います。


私自身は、エンジニアとして働き始めて6年目です。
新卒で大手SIerに就職し、しばらく日本のIT業界を経験した後、フィリピンの現地企業に就職しました。
その後、結婚もあり日本に帰ってきて、今はSIではなく、Web系企業でSaaS型のサービスを開発しています。

SIやウェブ系企業、そして海外の企業も経験してきましたので、社会人として過ごしてきた年数の割には、いろいろな環境を見てきたかもしれません。



私は今でこそ日々楽しく開発に取り組めていますが、SI業界で働いていた時などは非常に大変な思いをしたこともありました。


この記事では、自分が今まで見てきた現場の経験等のことも思い出しながら、どうすれば楽しくIT業界でエンジニアとして働けるのかを考えていければと思います。

基本的に日本の仕事の環境は厳しい

基本的に日本の仕事の環境は厳しい

これは私自身が、フィリピンの会社で働きながら感じたことですが、基本的に日本において日本人の中で働くという事は、かなり大変なことだと思います。


私もフィリピンに行くまでは日本で働くことが普通でしたので、そういった事は特に感じてこなかったのですが、フィリピンでしばらく働くうちに、日本のクライアントとフィリピンの現地人エンジニアたちとの仕事に対する考え方の違いを非常に感じるようになりました。


私はブリッジエンジニアとしてフィリピンで働いていたのですが、日本のお客様はビジネスに対して非常に厳しい考えを持っておられたので(日本人にとっては普通なのかもしれませんが)、どうしても、フィリピンの現地人エンジニアたちにはなかなか理解できないようなマインドを、押し付けてしまうところがありました。

そして、多くの現地人エンジニアたちは、そのお客様の考え方についていけず、仕事を辞めていきました。


何が言いたいのかと言うと、あなたがもし今働いている会社の中でエンジニアとして業務をすることがとても苦しいのだとしても、実はそれは、結構人間として当たり前のことかもしれない、と思うのです。


私の奥さんはアメリカ人ですが、彼女から見ると、日本のビジネスの習慣は非常に理不尽なことが多いようです。


過度に空気を読むことを求められますし、業務に取り組む姿勢や、気合、根性など、アウトプットそのものとは直接的に関係ない部分が重視される傾向があります。


また、仕事の後も上司との飲み会に付き合わされたり、プライベートでも職場の人たちとの関係を求められることもあります。

基本的に、フィリピンなどの海外では、こういった習慣はありません。
プライベートでは家族が第一というのが一般的です。


と言うよりも、海外の人たちから見れば、こんな事は当たり前なのかもしれません。

彼らから見ると、プライベートを犠牲にしてまで仕事に一生懸命取り組む日本人は、少しおかしな民族に映っているようです。


電通のニュースに関して議論していた外国人のうちの一人は、
「別に日本人が自分から働きたいと言って一生懸命働いて、勝手に追い詰められて死んでいっているんだから、外から外国人がとやかく言うことではない。本人たちのやりたいようにやらせとけ
と言っていました。



日本のビジネスの習慣は、海外からは結構冷めた目で見られています。

それを直接日本人に対して言うのは、失礼に当たるので、あまり面と向かっては言われませんが。


日本人からすると、一生懸命働くと言うのは何か美しいことのように思えてしまうのですが、彼らにはあまりそういう感覚は無いようです。

そして、世界的に見てマイノリティーなのは、もちろん私たちの方です。



ですから、もしあなたが今仕事で苦しい思いをしているとしても、気に病む事はないと思います。

どうしても耐えられなければ、環境を変えてもいいと思いますし、もしあなたが外国語に興味があるのであれば、それを勉強して、海外で働いてみるのも良いでしょう。



技術の楽しさを探してみる

技術の楽しさを探してみる

あなたは今、仕事の中で何に対して悩んでいるでしょうか。

仕事をしていて、辛いと思う部分はどんな部分でしょうか。

多くの場合、仕事のストレスと言うのは、人間関係から来ていることが多いです。

技術的なスキルが足りなくて悩んでいる場合でも、それは、技術そのものに対する嫌悪感ではなく、技術力が低いことによって生じる、周囲からのプレッシャーなどが原因かもしれません。

周囲からのプレッシャーに耐えながら技術の勉強を続けているために、技術そのものを嫌っているように感じてしまうようなこともあるかもしれません。

ただ、やはりいつでも悩みの根本にあるのは、周囲の人たちとの関わりです。




どんな仕事でも、仕事をしていれば多少はストレスというものがあるものです。

どんな環境で仕事をしていても、周囲との人間関係は生じるでしょうし、嫌な思いをすることも、ときにはあるでしょう。

これは程度の問題なので、どうしても耐えられないような辛さなのであれば、気にせず職場を移ってしまえばいいと思うのですが、人間関係以外の部分に自分の仕事に対するやり甲斐を見出すことができれば、会社で働くのが少し楽になるかもしれません。



そのために私がお勧めしたいのは、あなたが持っている技術を使って、休日や空いた時間に、個人で何かを開発してみることです。


仕事で必要に追われて技術を学ぶと言うのは、あまり気持ちのいいものではありません。


プレッシャーを感じながら、やりたくもない技術を、自分のプライベートを割きながら学んでいくというのは、かなりの苦行です。

しかし、自分の好きなものを、自分の好きなように作るという作業は、クリエイティブでなかなか楽しいものです。


これを苦しいと感じる人は無理にする必要はないと思うのですが、自分の好きなものを自分の好きなように個人開発しながらスキルを高めていけるというのは、自分の楽しみにもなりますし、仕事に必要なスキルを身に付けられるというメリットもあります。


そうやって、プログラミングや技術を好きになることができれば、「次はあんなことを学んでみたい」といった欲求が生まれ、それが仕事に対する意欲になるかもしれません。

仮に転職をするにしても、ただなんとなく次の会社を探すのではなく、自分のやりたい、興味を持てる技術を選んで、それを軸にして会社を探していけば、次の会社では楽しくエンジニアライフが送れるかもしれません。

明るいエンジニアライフ

私は、自分が何かに興味を持ったときはとことんやってしまうので、海外に興味が沸いたら海外に転職してしまいますし、フロントエンドに興味を持ったときは、フロントエンドフレームワークを使った開発を手がけている会社を探し、その会社の中で技術を学んでいきました。

何か「これを学びたい」と言う目標を持って、日々、会社に行くことができれば、朝起きて会社に行くことが楽しくなりますし、日々の業務から得られることも格段に多くなるはずです。

それを積み重ねていけば、自分のスキルにもなっていき、少しずつエンジニアという職業を楽しみながら続ける余裕が出てくるかもしれません。


もしあなたがエンジニアの仕事を辛いと思っているのであれば、この記事が少しでもあなたの明るい未来のための参考になれば幸いです。

この記事を読んでくださりありがとうございました。