【サーバー・クライアント】Webを形作る2種類のコンピューター

2019年7月22日月曜日

Web技術

【サーバー・クライアント】Webを形作る2種類のコンピューター

今日はWebやインターネットの仕組みについて書いていきます。

Webというと、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか?

多くの人はGoogleなどを使って調べ物をしたときに出てくる、ウェブサイトのことを思い浮かべるのではないでしょうか。


日頃ユーザとしてウェブサイトを使っていると、中の仕組みがどうなっているのかなどということまではあまり考えない方も多いのではないでしょうか。

ユーザとしてWebを用いる分にはそれでも構わないのですが、せっかく使うのであれば中の仕組みがどうなっているのかということも、少しは知っておくと役に立つことも多いかもしれません。


私は仕事がWebプログラマーですから、必然的にウェブというものの内側について考えることも多いのですが、そういった職業についている方でなくても、自分でブログを書いてみたりですとか、Webサイトを作ってみたりする機会もあるかもしれません。

そういった時のためにも、この記事ではWebやインターネットと呼ばれるものがどういった仕組みで実現されているのかということを、簡単に見ていきましょう。


クライアント

クライアント

まず、皆さんがウェブサイトを見るときには皆さんがお持ちのコンピューターを使うと思います。

パソコンをお使いの方はもちろんですし、スマートフォンや携帯電話から検索を行う方も多いでしょう。
それらのコンピューターはWebにおいてはクライアントと呼ばれます。



実はこのクライアントという言葉は、IT業界において非常によく使われる言葉です。

普通、IT以外の業界でクライアントという言葉を使うと、基本的には「お客様」を意味するでしょう。

もちろんIT業界やウェブ業界においても、お客様という意味でこのクライアントという言葉を使うこともよくあるのですが、
技術に関してクライアントという言葉を使うときは、「他のコンピューターの機能を利用させてもらう側のコンピューター」という意味で使われます。

ちょっとわかりにくいですね。



どういうことかと言うと、ウェブサービスやITシステムを作るときは、1台のコンピューターの中にすべての機能を詰め込むのではなく、複数のコンピューターを使って、それぞれのコンピューターに別々の機能を持たせて、それらを連携させてシステムを作ることが多いです。

つまり複数のコンピューターが、それぞれ役割を持っているのです。

その役割を持ったコンピューターをサーバーと呼びます。
そして、そのサーバーの機能を使わせてもらう側のコンピューターを、クライアントと呼ぶのです。


こういった背景から、ウェブやITの技術者たちの間では、クライアントという言葉は、「サービスを使わせてもらう側のコンピューター」という意味でよく使われます。


そしてウェブにおいてはウェブサイトを閲覧する側のコンピューター、つまり、あなたのパソコンやスマートフォンがこのクライアントにあたるのです。


サーバー

サーバー

多くの人は既にご存知だと思いますが、あなたが普段目にしているウェブサイトのデータは、基本的には普段あなたのコンピューターの中には保管されていません。

どこか別のところにあるコンピューターから、必要な時に、あなたのコンピューターに対してウェブサイトのデータを毎回送信してもらっているのです。

もうお気づきかもしれませんが、このデータを送信してくれるコンピューターが、サーバーと呼ばれるコンピューターです。

なぜサーバーと呼ばれるのかと言えば、ウェブサイトを閲覧するという機能を、あなたのコンピューターに対して提供してくれているからです。


結局、Webって何?

Web

つまり、インターネットやウェブというものが一体何なのかと言うと、このウェブサーバーたちがあなたのコンピューターに対してデータを送信してくれる仕組みのことなのです。

もちろん、インターネットを形作っているサーバーは世界に1台、というわけではありません。

世界中に膨大な数のウェブサーバーがあり、あなたから「ウェブサイトを見たい」というリクエストが送られてくるのを待っているのです。

あなただってその気になればウェブサイトを閲覧するだけでなく、自分のウェブサイトを作ってあなた自身が所有するサーバーから世界中に公開することだってできます。

そして、それはそんなに難しいことではありません。

誰でも簡単に、自分が作ったウェブサイトを世界中に公開することができてしまうのです。


これがウェブやインターネットといった技術の強力なところです。

従来であれば権威を持った1部のメディアのみが、多くの人々に対して情報発信する術を持っていました。

しかし現在は、一部のメディアや大企業だけでなく中小企業、または個人でも簡単に世界中に、一瞬で情報発信できるようになったのです。


少し話が逸れましたが、ウェブやインターネットといったものがクライアントとサーバーという2種類のコンピューターによって形作られていることを理解していただけましたでしょうか。



あなたが普段ウェブサイトを閲覧するときに用いているコンピューターがクライアント、そしてあなたのコンピューターに対してウェブサイトを見せてくれているコンピューターがサーバーです。

この記事ではこの2つのコンピューターの役割について理解してもらえれば幸いです。


もし機会があれば、あなたも自分自身のウェブサイトやブログを一度作ってみてはいかがでしょうか。

ウェブの仕組みを知る上で、すごく良い勉強になると思いますよ。

この記事を読んでくださり、ありがとうございました。