【初心者向けに解説】ウェブブラウザって何? ~ウェブブラウザの役割とは~

2018年11月18日日曜日

Web技術

突然ですが、「ウェブブラウザ」って、聞いたことありますか?


「Web」の仕組みを理解する上でとても大切なものなので、今回はウェブブラウザの役割について確認してみましょう。



ざっくり言うと、ウェブブラウザとは、ウェブサイトを見るためのソフトウェアです。


僕のブログを読んでいるということは、今、あなたはウェブブラウザを使っているはずです。




「ウェブブラウザ」にはいろんな種類があります。

よく聞く名前のものもあるのではないでしょうか。

「Ghrome(クローム)」とか、「Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)」とか、「Safari(サファリ)」「Edge(エッジ)」「Firefox(ファイアーフォックス)」なんていう名前のものもあります。


今、あなたはどれを使っていますか?


ウェブブラウザの役割


ウェブブラウザの主な役割として、以下の3つがあります。

  1. ウェブページの内容を画面に表示する
  2. プログラムを動かす(JavaScriptなど)
  3. 「次のページ下さい!」と、サーバーにお願いする


ウェブページの内容を画面に表示する


これがウェブブラウザの一番大事な機能です。

以前、「ウェブサーバーってなに?」という記事で、「ウェブサーバー」について説明をしました。

あなたが日頃見ているウェブサイトは全て、世界のどこかにある「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターから、あなたのコンピューターに送られてきたものです。


そうやってウェブサーバーは、あなたが読みたいウェブページをあなたのパソコンやスマホに送ってくれるのですが、実はその情報は全て日本語で書かれているわけではありません。


じゃぁ英語?


いえ、コンピューターにもわかるような、特別な言葉で、「ウェブサーバー」はあなたのコンピューターにウェブサイトの情報を送ってくれているのです。

その言葉には、「HTML」や「CSS」という名前がついています。



どういうものかというと、、



HTML


こういう感じ…


なんか暗号みたいですよね。

ここには「このウェブサイトのタイトルはuni-blogだよ」とか、「見出しの色はオレンジ色だよ」とか、「文字はこれぐらいの大きさだよ」とか、そういうウェブサイトの見え方に関する情報が、コンピューターにも分かりやすいように記載されているのです。

僕たち人間にとって、これを読むのはかなり大変ですが、コンピューターにとっては日本語よりもこっち方が分かりやすいんですね。

だからウェブサーバーも、こういう言語を使って、あなたのコンピューターにウェブサイトの情報を送ってきています。


でも、あなたがインターネットで調べ事をしているときにこれを見せられても、結構キツイですよね…

こんなん見せられたら、かえって混乱します。




ここで、ウェブブラウザの出番です。

ウェブブラウザというソフトは、あなたの持っているコンピューターの中にいます。

ウェブサーバーがこういう暗号みたいな言語をあなたのコンピューターに送ってきたとき、ウェブブラウザが、僕たちにも読みやすいように変換して、ウェブサイトを画面に表示してくれているのです。


こうして僕たちは日頃、快適にウェブサイトを閲覧できているんですね。




プログラムを動かす


さっき見た暗号(HTML・CSS)の他に、ウェブサーバーが「プログラム」を送ってくることがあります。

いろんな種類のプログラムがあるんですが、一番多いのは「JavaScript」という名前のプログラムです。


こういう感じのプログラムです。。。

JavaScript


はい、暗号ですね。

さっき見たHTMLやCSSと呼ばれる言葉に交じって、こういうプログラムがあなたのコンピューターに送られてくることがあります。

(え?さっきとの違いが判らない? じゃあ、まぁ同じようなもんだと思っちゃってOKです!)


このプログラムに書かれている通りの処理を、ウェブブラウザがやってくれるのです。


例えば、以前僕が、外国人向けに「ひらがなクイズ」というものを作ってみました。



これは、JavaScriptというプログラムで動いています。

あと、クイズそのものだけじゃなく、「ひらがなクイズ」の上の方で、右から左に文字が流れて行ってますね。

これも、JavaScriptという言葉で、「文字を右から左に動かして!」と、命令されているんです。

その命令を元に、ウェブブラウザが「了解!文字を右から左に動かすぜ!」と言って、動かしてくれているんです。

そういう風に、JavaScriptという言葉で書かれた命令を元に処理をするのも、ウェブブラウザの仕事の一つです。



「次のページ下さい!」と、お願いする


上で紹介した「ひらがなクイズ」、ちゃんと見てくれましたか?笑

見てくれた人は、上の青い文字をクリックして、このブログから「lingual ninja!」という名前の、別のブログにジャンプしたはずです。

知っている人も多いとは思いますが、これは「ハイパーリンク」と呼ばれている機能ですね。
単に「リンク」と呼ばれることも多いです。

あるページから、別のページにジャンプする機能です。


別のページにジャンプするとき、実は、あなたの持っているコンピューターの中にある「ウェブブラウザ」が、ウェブサーバーに対して、「次のページ下さい!」という風にお願いしているんです。

そのリクエストを受けたウェブサーバーは、「はい、わかった」と言って、あなたに「lingual ninja!」のページの情報を送ってくれたのです。


もちろんそのページの情報は、またあの暗号みたいな言葉で送られてくるわけですから、そこもウェブブラウザが、僕たちに見やすい形にして表示してくれています。


ただ、その「表示」の前の、「ページ下さい!」とリクエストする部分も、ウェブブラウザの仕事なのです。





まとめ


ウェブブラウザには、たくさんの大切な役割があること、分かって頂けましたか?

色々紛らわしい役割があって、もしかしたらよく分からなかったかもしれません。


ただ、ここで覚えておいてほしいのは、以下の2つだけです。



  • ウェブサイトのデータは全て、世界のどこかのウェブサーバーというコンピューターの中にある。

  • あなたが持っているコンピューターの中には「ウェブブラウザ」というソフトが入ってる。そのソフトが、「ウェブサーバー」とやりとりをすることで、あなたがウェブサイトを読めるようにしてくれている。



Webを理解する上での助けになれば幸いです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。