地域おこしのためのWeb活用

2018年11月19日月曜日

ウェブサイト作成・運営

加茂谷

先日、徳島県において地域おこしの会を運営されている方とお話させて頂く機会があったので、その際に感じたことを書きます。

地域おこしのために、WebやITができることについて考えてみたいと思います。



先日お話を伺った方が地域おこしの活動をされているのは、徳島県における、自然豊かな田舎のエリアです。



その地域の課題としては、何と言っても人口の減少です。

地域おこしの会の実現したいこととしては、以下のようなものでした。



  • 人を呼び込みたい
  • 地域の良さや風景は残したい(都市にしたい訳ではない)
  • 観光客も必要
  • できれば、長く住んでくれる人に来てほしい
  • ただし、一度に多くの人が来過ぎると受け入れる体制がないので、困る
  • 一度に一気にではなく、長期的に人を呼び込みたい




確かに、極端に人口が減り続ければ、経営破綻をした夕張市のようになってしまいかねませんもんね…




このお話を伺っていて、私が最初に感じたこととしては、

「Webがピッタリではないか」

ということです。




この地域にしかいない動植物や、美しい自然、歴史あるお寺や神社、貴重な遺跡…

PRするポイントは沢山あり、地元のパンフレットや雑誌を見せて頂きながら、この地域の魅力を強く感じました。

阿南の近くのお寺

特にこの地域は「四国八十八箇所」という、海外にもファンの多い、寺院の近所でもあります。

確かに、私がフィリピンで知り合ったインドネシア人のおじさんも、
「今度日本の四国に行って、空海が行ったお寺を巡るんだゼ!」
と言っていました。


そのため、この地域の近くを観光で通る外国人の方も多いそうです。

が、あまりこの地域に滞在はしてくれないようです。

阿南の近くのお寺の階段



「Webがピッタリではないか」と、一番私が感じたポイントとしては、先述の
「一度に一気にではなく、長期的に人を呼び込みたい」
という点です。



この地域を宣伝するためのWebサイトを1つ作り、私が見せて頂いたビラや雑誌などの紙媒体に載せられている情報を、Webサイトの記事として蓄積していけば良いのではないかと感じました。


紙媒体では、いくらたくさん配布しても、それらが一度読まれて捨てられてしまえば、そこで効果は終了です。

Webサイトやブログであれば、ある程度情報量が蓄積されてくれば、検索エンジンからの安定した流入が期待できます。


とは言っても、徳島の田舎の地域ですから、そこに関連するキーワードで検索する方の数も限られていますし、「大流行り」とはならないと思います。

しかし、「一度に一気にではなく、長期的に人を呼び込みたい」というご要望には、ピッタリ合致する方法だと感じました。




何よりも、紙媒体を作成して、それを限られた地域に配布しても、外から人を呼び込む事には繋がりにくいのではないかと思います。






東京や、その他の都会の地域にも、田舎への移住を考えられている方は、数としては多くいらっしゃると思います。
(割合としては少ないのかも知れませんが)

そういった方々にリーチ出来るようなサイト構築ができれば、過疎化が進む地域の活性化につなげることができるのではないかと感じました。






と、理想論ばかりを書いてしまいましたが、いざ実現しようとなると、難しい問題も多いのだと思います。


「誰がWebサイトを作るのか?」

「誰がSEOを行うのか?」

「記事は誰が書くのか?」

「お金を払って記事の作成を依頼するのであれば、そのお金はどこから出るのか?」

「コンピュータを使わないお年寄りが多い地域で、そういった活動に対する理解が得られるのか?」



などなど、考えなければいけない課題は多いと思います…




また、人だけ呼び込んでも、その人たちが定着するためには、雇用がなければいけません。

日本には後継者がいなくて困っている農家の方々も多いわけですから、仕事がないわけではないはずなのですが、外の地域から移住を考えている方がやりたい仕事と一致しているのかはわかりません。

「安定」ということを考えると、都会で会社員をやっていた方が良いのかも知れませんね。



ただ、それはもう人それぞれです。
田舎で農業をやりたい人も、少数だとしても、確かにいるはずです。



割合は少なくて、地理的に遠くて分散しているかも知れないけど、世の中には確かに需要があるようなところにリーチするのは、Webの得意技だと思います。




uni-browserとして、そういった地域のために何か効果的にお手伝いできることはないか、今後さらに模索していければと考えています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。